白梅学園高等学校

SCHOOL INFORMATION

SFP:「やさしい十二単講座」

白梅では、学年に関係なく興味に応じて参加できる「SFP(22世紀しらうめフロンティアプロジェクト)」という講座を実施しています。

新年最初の第24回SFPは、国際文化理容美容専門学校の先生方にご来校いただき、『やさしい十二単講座』を実施していただきました。実施前から廊下に貼ってあるポスターを見ながら「かわいい!お雛様みたい」と、笑顔で楽しみにしている生徒もいました。

 

19日放課後、ワクワクしながら会場に集まった生徒たちを待っていたのは素敵な振袖、留袖、紋付袴でした。まずは3つの和装を実際に見ながら、名前の由来や着用のタイミングなどについて解説をしていただきました。生徒たちは結婚式や数年後の成人式を想像しながら真剣にメモをとっていました。文化はその時代の需要や特色に合わせて変化していくことで廃れないとのこと。不易流行ですね。途中、家紋についてのお話もいただきましたが、自分の家紋を知らない生徒が大多数。ぜひ調べてみてくださいね。

お待ちかねのお服上げでは、まず社会科のI先生が束帯をお召しになって登場。束帯について解説していただきました。次に、現在の着物の由来でもある「小袖」を着たお方様役の生徒が登場。生徒たちの目の前で実際に『紅梅の匂ひ』のお服上げ(着付け)をしていただきました。お方様の前後に衣紋者が座り、言葉を交わさずに呼吸を合わせて美しく衣を重ねていく様子を生徒たちは目を輝かせながら見守っていました。

 

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また、衣紋者がお方様を大事に思う心が衣紋のしきたりにも表れている、というお話をいただきました。衣に込められた思いやり。私たちもただ服を着るのではなくTPOをわきまえ、相手を思いやる気持ちを表せたらいいですね。国際文化理容美容専門学校の皆様、ありがとうございました。

 

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《生徒の感想:一部》

・十二単が十五キロもあるというのを聞いて、おしゃれは我慢、というのは案外昔からあった考え方だったのかなあと思いました。日本の伝統衣服というとどうしても物だけが思い浮かびますが、それらの服を着付ける時のマナー、TPOなども古来より確立されてきている物なので、私たちはそれも含めて海外や後世に伝えていく事が大切だと思います。

・まだまだ日本の文化について知らないと感じたので、まずは着物のような衣服から調べてみようと思った。 昔の人は色や形、小物にまで意味をつけているとわかった。これからの人生で伝統的な、歴史のあるものを身につける時、その場に恥じないように意味をしっかりと理解しておこうと思う。

・本物の十二単を間近で見ることができて嬉しかった。伝統的な色合いのグラデーションの「にほひ」もとても素敵だった。また、着物についての知識も少し深められて良かった。古典を学ぶ時に、今回の内容を思い出して理解を深めようと思う。

・平安時代の装束にずっと憧れていて好きだったのでいつか見てみたいと思っていたことが今日叶ったのでとても貴重な体験になりました。今後今日見たことや話してくださったことを忘れないようにしていきたいと思います。

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