白梅学園高等学校

SCHOOL INFORMATION

10/8 理科の実験(細胞と浸透)

 2年生物では、「細胞膜と浸透」について学びました。身近な生活に根差した科学と人間生活の授業で、その原理について、漬け物作りで実験・観察を行いました。

浸透の原理は「半透膜(細胞膜)で仕切った時、濃度が濃い方を薄めるように薄い方から水が移動する」というものです。

動物細胞であるなめくじに塩をかけると、“溶ける”と表現されることがありますが、実際には「脱水」して縮みます。砂糖をかけるとどうなるか?という問いに、「太る(大きくなる)」と勘違いをする人もいますが、なめくじは砂糖でも同様に脱水して縮みます。体内の溶液よりも濃い物ならいいのです。

 

今回は、植物細胞である野菜を使って実験・観察しました。

野菜に塩をかけると水がしみ出してきてシナシナになったり、濃い溶液である浅漬けの素をかけると、同様に「脱水」して、外液である浅漬けの素は薄まります。

動物細胞(肉や魚),植物細胞(野菜や果物)を何かにつけて調理する方法には、この原理が使われているものがあります。ぜひ、家の冷蔵庫の中や買い物に行った時に、利用されているものを見つけてみてください。

 

 

キャベツに塩をかけると… 水がしみ出してきます 家で変化を観察する宿題

   

他の2年生物では「酵素の実験」を行っていました。ブタのレバーに含まれるカタラーゼ(過酸化水素を分解する酵素)の実験でした。あなたの肝臓や細胞の中でも、解毒に働いている酵素です。生物を学ぶと自分の体もよく理解できます。興味を持って学んでみてください。

 

  

 

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