白梅学園高等学校

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第五十九回卒業式式辞

2025年4月 2日 11:26

 三年生のみなさん、御卒業おめでとうございます。

入学式から早三年、月日の経つのは本当に早いものです。一年生の時には、まだ学校生活が新型コロナウイルス感染症の影響下にあり、全校集会もオンラインで実施しました。体育祭は半日での実施とし、合唱コンクールも開催できませんでした。それでも二年生以降は学校行事も限りなく通常の形式で実施することができるようになりました。オーストラリアへの修学旅行こそ、北海道へ代替となりましたが、現地でしか体験できない学びに触れ、友達との心打ち解けた時間を過ごすことができたのも良き思い出の一つです。

三年生になって、最後の体育祭では、それぞれの種目に力を出し切り、全力で応援してくれました。合唱コンクールでも最上級生として、レベルの高い演奏を聴かせてくれたことに驚きを禁じ得ませんでした。飲食物の扱いが緩和された最後の白梅祭では、多くのお客様に御来校いただき、至る所にみなさんの笑顔が見られ、大いに楽しみながら一日を過ごしてくれる姿が印象的でした。部活動においても、お互いに高みを目指し、いい意味で競い合いながら最後の大会では持てる力を出し切ってくれました。一日の中の文武両道を意識しながら成長してくれる、その姿に私は喜びを感じていました。

授業においては、「生徒間の対話と表現」のある場面を創って、みなさんの「思考力」と「表現力」を高めていくことを先生方にお願いしました。一年生の時からどの教室へ行っても積極的に自分の考えを伝え、相手の考えを受け止めて嬉々として話し合うその姿を、私は頼もしく感じていました。そうした友との学びを大切にしつつ、三年生の秋には、進路実現に向けてお互いに切磋琢磨する姿が随所に見られました。友達同士で面接練習をする姿、カウンター席で問題集に取り組む姿。さらには校長室を訪れ、面接練習をした人が二十人を超えたのは五十九期生が初めてでした。大学入学共通テストが終わって二次試験に向けての勉強をしている人も例年より多く見られました。私は、その背中を「自分の力を出し切ってほしい」との思いで見守っていました。  

人が生きていく上でどういう環境に身を置くかということは、極めて重要なことです。心を許し合い、互いに高め合っていく友がいるか、率直に相談でき、しっかりと見守ってくれる大人がいるか、といったことです。白梅学園にはそうした環境が備わっていたのではないでしょうか。みなさんを中心に据えて、支えてくださった保護者の皆様、常に応援してくださった同窓会や後援会の皆様、さまざまに関わってくださった関係者の皆様。そして、寄り添い、向き合った教職員。意識するかどうかは別として、あなた自身の努力と共にそうした環境の中で力を得て自らの成長が成し遂げられたのではないでしょうか。

これからはそれぞれが選択した進路において、自立を目指すことが大きなテーマとなります。換言すれば、自分の力で走り続けることが求められます。みなさんは、様々な科目の学習を通して教養の土台を培いました。それと共に、学校行事や部活動、生徒会活動・委員会活動などを通して、他を思いやる心、困難を乗り越えていく意思、リーダーシップやフォローワーシップなど、生きていく上で大切な素養を身に付けてくれました。これからは自分の選んだ分野で専門性を高め、ゼロからイチを生み出していく創造力を培っていくことが大切になります。また、自分の考えと異なる多様な人々と対話をしながら取組課題を見つけ、その解決策を見出していく力も求められます。そこへ到達する礎は、白梅学園で育んだはずです。どうか堂々と胸を張ってこれから自分らしくあなた自身の道を歩

んでいってください。これからどんな壁にぶつかっても乗り越えられない試練はないと言い聞かせてください。みなさんのこれからの人生が幸福に満ちあふれたものとなりますように、そして輝く女性として活躍されることを心から願っています。寂しいですが、ひとまず、お別れです。

遅くなりましたが、本日ここに第五十九回卒業式を挙行するにあたり、御来賓の皆様や保護者の皆様にご臨席を賜り、お祝いいただきますことは本校にとってこの上ない喜びとするところです。このような席からではございますが、学校を代表して御礼申し上げます。   

保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。これまで本校の教育活動に御理解と御協力を賜りましたことに深く感謝申し上げます。また、雨の日も風の日も学校と手を携えて、お子様の自立へ向けた歩みを支えてくださいました。どんなときにもお子様を信じて、支え続けてくださったからこそ、こうして大きく成長したお子様の今があるはずです。本当にありがとうございました。この先、お子様が自らの夢の実現に向けて逞しく歩みを進めていく礎は、本校の三年間の生活の中で培ってくれたものと信じております。保護者の皆様には、これからも白梅学園の応援団として、本校の発展を見守ってくださいますようお願い申し上げます。 

結びに、関係各位の本校卒業生に対する多大なる御支援に感謝申し上げ、式辞といたします。

令和七年三月五日

白梅学園高等学校長  武内 彰

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