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2024年11月15日 15:43
白梅学園では、学年に関係なく興味に応じて参加できる「SFP(22世紀白梅フロンティアプロジェクト)」という講座を実施しています。
第31回SFPは、日本女子大学建築デザイン学部建築デザイン学科の薬袋奈美子先生にお越しいただき、『暮らしやすい町と住まいをつくる専門家になろう~生活道路を生活の場にする"ボンエルフ"を日本にも導入する挑戦~』と題して、講演していただきました。
ヨーロッパでは、ボンエルフという交通規制があります。これは1970年代にオランダで子どもたちの交通事故を無くそうという運動から生まれた交通規制で、道で遊んでいる子どもがいるかもしれないから、車両は注意して走行しなさいという標識です。日本でもボンエルフ導入に向けて実験を行っており、実際に車の走行速度が低下したという実験結果も出ています。
日本では、道路は車などが通行する場所として認識されていますが、ヨーロッパでは、地域交流の場所としても利用されています。地域の交流が多い国では幸福度が高い傾向があるため、普段何気なく利用している道路からもその国の幸福度を推測することができるのです。日本でもボンエルフの導入によって、子どもや地域の人々の幸福度も上昇し、交通事故も減ることが期待されています。
<生徒の感想(一部抜粋)>
・身近なものや興味をもったものを様々な視点で見て、新しい気付きを得てきたいと思った。
・日本で、道路の利用に関してどのような問題点があり、どのような取り組みをしているのかもっと知りたい。
・道路をシェアスペースにしたり生活に使ったりするという事例を聞いて、道路に新たな可能性を感じた。ボンエルフで土地の価値も上がったことはとても面白かった。