白梅学園高等学校

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自然科学部:日本植物学会で優秀賞受賞!

2023年9月25日 09:00

9月9日の文化祭初日に本校自然科学部は、「第87回日本植物会年会」(北海道大学)における「高校生研究ポスター発表会」に参加いたしました。

全国から集まった高校生たち(小・中学生の参加もありました)の発表が約30件ありました。多くはSSH(スーパーサイエンスハイスクール)や理数科,中高一貫校などの科学に強い学校による発表でした。

白梅の生徒たちは1学期&夏休みを使ってコツコツと実験を続け、集まって考察を行い、発表につなげました。

本校では楽しんで研究を行い、発表タイトルもありきたりのものではなく、楽しそうなタイトルにしています。  

(例:3年の研究:映えとハエをかけました。2年生の研究:芸人さんの名言?を使わせていただきました。)

今回この高校生研究ポスター発表会で、

本校自然科学部3年の渡部芽生さん、白木香奈さん、高梨詩萌さん、森田有美さん、竹内唯華さんの5名が研究をした

『映えない花はどんな虫を呼ぶか!? ~コブラオーキッドの多様なだましの戦略~』

を渡部さん・白木さんが現地で発表しました。

このコブラオーキッドというランは、色があまりきれいでなく、また形もコブラのようにねじれた変な格好をした植物です。このランがどのように花粉を運ぶ虫を誘引しているかを実験・観察を通して調べました。結果はたぶん「ハエ」(実際は現地に生息するハエ)ではないかと思われます。いろいろな戦略(色・形・動き・臭い等)でハエを呼び寄せていると考察しました。

 

また、同2年の廣田陽世さん、山本美璃さん、山﨑すずさんが研究をした

『まるで海の宝石箱や~! ~光る海藻のHow疑問とWhy疑問を解く~』

を廣田さん、山本さんが現地で発表いたしました。

海にフィールドワークに行った時に発見した光る海藻がどういうメカニズムで(How疑問)、何のために(Why疑問)光っているのかを調べました。夏休みに何回も海へ行き、直接観察したり、許可をいただいて採集した海藻を使って学校で実験したりしました。カギイバラノリという海藻は、構造色という発色のメカニズムで強い青色光を反射して光り、体を守っているのではないかと考察しました。

当日の発表では、3年はコブラのぬいぐるみを持って、2年生は光る腕輪(カギイバラノリの光を模して)をつけて自分たちで作った海藻しおりを配りながら楽しそうに発表していました。研究は楽しいのが一番です。

多くの大学の先生や研究者の方にポスターを見ていただき、貴重なご意見をいただきました。

審査委員の方からは、3年生には「十分『映える』花だと思います」、2年生には「皆さんが自分の目で見つけて、不思議に思ったことを解明していった素晴らしい研究です。」という嬉しいコメントをいただきました。今後の研究に活かしていきたいと思います。

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そして、審査結果発表と閉会式がありましたが、翌日が本校の文化祭学外発表日でもあり、残念ながら参加せずに帰京いたしました。行きは台風の影響で飛行機が遅れ、ホテルに着いたのが夜11時であり、1泊2日の弾丸ツアーとなったために札幌市内を堪能できなかったのが、少々残念でした。

 

審査の結果、大会実行委員会より、3年生が優秀賞(全国2位相当)、2年生も奨励賞をいただきました。

おめでとうございます。

今回は最優秀賞は1件、優秀賞は4件の受賞があったそうです。

白梅は近年参加した5回の学会で、4回の受賞(賞状は6枚)をいただいています。みんな楽しんで頑張っています。モットーは『Enjoy science』です。

今後は2年生が11月の東京薬科大学TAMAサイエンスフェスティバル、3月の日本植物生理学会(神戸開催)での発表へ向けて、さらに研究を続けていく予定です。

 

学会終了後に学校の方へ賞状が送られてきました。校長先生から授与していただきました。

生徒たちはとても喜んでいました。

3年生はこれで引退ですが、この貴重な体験を今後に生かしていってください。

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今回、このような貴重な機会をいただきました日本植物学会の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

 

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