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2022年6月30日 11:36
3年の化学の実験は「高分子化合物」。今日は「合成洗剤とセッケン」の違いを実験で確かめました。
汚れを落とすという同じ性質を持つ両者ですが、実は原料・製法・成分などが全く異なる別物です。
薬品を使って、この2つの性質の違いを調べました。
セッケンは天然油脂・脂肪酸(牛脂・パーム油・米ぬか油など)で、合成洗剤は石油や天然油脂を原料として作られます。第一次世界大戦中にドイツで石けんの原料である油脂が欠乏し、石けん製造ができなくなったため石油を原料とした合成洗剤が開発されました。日本では、1937年(昭和12年)に、ウール用中性洗剤として初めて市販され、1963年に、合成洗剤の使用量が石けんの使用量を上回ったそうです。合成洗剤の使用により、様々な環境汚染などの問題が起こっています。洗濯のような身近な生活の中にも化学は潜んでいます。
洗剤の中には酵素が配合されているものもあります。
1年の生物基礎の実験は「酵素の性質」。ブタのレバーを使って、カタラーゼという酵素の性質について学びました。カタラーゼは細胞の中に発生する活性酸素の分解に働いている酵素です。過酸化水素水(オキシドール)にレバーを入れて、発生する気体が何であるかを調べました。最初はブタのレバーをちょっと気味悪がってはいましたが、慣れると直接ライターで加熱したりと、酵素についてしっかりと確認できました。4時間目の授業だったので、昼休みにはたくさんおいしいごはんを食べて、その後は消化酵素が活躍したことでしょう。