白梅学園高等学校

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22世紀しらうめフロンティアプロジェクト:ハンセン病資料館の見学

2022年4月22日 12:46

白梅では、学年に関係なく学習に参加できる「SFP(22世紀しらうめフロンティアプロジェクト)」を実施しています。今年度の第1回は先日の健康診断の日の午後を利用して行いました。

今回は「医療と人権 ハンセン病資料館を見学しよう」というテーマで行いました。東京都東村山市にある国立ハンセン病資料館に希望者で行きました。「ハンセン病」は、らい菌という細菌に感染することで引き起こされる感染症の一種です。治療法のない戦後の時代、患者とその家族は偏見や差別を受け、中には療養所に隔離されて家族や友人と会えないまま一生を送った人もいます。新たな感染症が世界で広がる今、医療と人のかかわりや、差別・偏見と人らしく生きることについて、見学を通して学びました。

   

   

(生徒の感想の一部)

・『感染症にかかってしまっただけで、差別を受け、苦しんでる人がこんなにも沢山いるんだなということを改めて知りました。 病気を患っているのに、違うところに隔離されて、きつい仕事をさせられているということを知って、あまりそういうことは表に公言されていなかったりするので、知りませんでしたが、資料館を通してしっかりとした真実がわかったり、偏見や差別は絶対しないようにしようと思いました。 才能に溢れている人が沢山いたり、私たちには経験できないようなことも沢山経験してきたと思うので、看護師になったら、ハンセン病の患者さんと会ってお話ししたりしてみたいなと思いました。』

 

・『資料館に行く前までハンセン病のことは病名しか知らなくて感染経路や症状のことは全然知らなかったが、差別を受けていた歴史や偏見を受けていた過去を知って悲しい気持ちになった。感染病は差別や偏見を受けてやすいけれどハンセン病患者の悲しい過去があるのでその悲しい過去を忘れず、差別や偏見がなくなる世界がくればいいと思った。現在のコロナウイルスも初期の頃は差別や偏見を、受けていたので、感染病に対する差別や偏見はいつの時代でもあるのだなと思った。療養所での暮らしのコーナーを見るのはハンセン病患者のことやその家族のことを考えると苦しかった。あんな隔離のされ方をして差別偏見を受けていたこと知り考えると元々ハンセン病について全然知らなかったわたしでさえ悲しく辛い気持ちになった。』

 

・『私はハンセン病の歴史や、どのような差別偏見をされてきたのか 知りませんでした。 実際に行ってみるとハンセン病は自分が思っていた以上にひどい扱いを されており、このような環境の中で患者さんが過ごしていたと考えると、とても 心が痛くなったし絶対にこれからは、この様な事があってはいけないと 感じました。 またハンセン病療養所の患者さんや回復した方達は生活動作の不自由がありながら暮らしていくために様々な道具を活用していました。 その人によって症状が違うため道具も、たくさんの種類があり工夫がされていました。 社会復帰だけが更生ではなく、できないものをできる様にするという事が更生ということを学べたので この言葉を大事にしていきたいと感じました。 ハンセン病の歴史と 今もなお病気と闘い続けている人が沢山いるということを忘れずに周囲の人に資料館で学んだ事を伝えていきたいと思います。』

 

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