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2021年11月27日 15:52
2年科学と人間生活では「果実の形態から元の花を推定する」という観察を行いました。
小学校から中学校にかけて、花の作り(おしべ,めしべ,花びら,ガク)を学び、それが受粉することで種子・果実を作ることを学びます。
秋は「フルーツの秋」。身近な果実の形態を観察することから、元の花の情報を推定するということを行いました。
まずは花の基本構造を推定しました。花びらやめしべを形作る心皮の数などは植物によって決まっています。花びらで見ると、ウメは5数性,アブラナは4数性になります。リンゴを横に切ってみると、中心部分が星のように5つに分かれており、5数性と考えられます。実際リンゴの花を検索してみると、花びらが5枚になっていました。バナナの食べる部分は実は縦に3つに分けることができるので、心皮は3数性であると考えられます。次に、「タネや栄養の貯まる部分には、栄養を送る管がある」ことを観察しました。イチゴは外側にタネ(実はこれが実)がついていますが、縦に切ってみるとそのすべてに栄養を送る管がつながっていることが観察されました。また、リンゴの果肉の中心にはポツポツと栄養を送る管がありました。また、ミカンのつぶつぶはすべて外側とつながっており、よく取ってしまう白い筋(維管束)から栄養が送られていることがわかりました。最後に皮の部分はどのように色素を含んでいるか、顕微鏡で観察しました。
普段何も考えずに食べている果物からでも、不思議なことはたくさん見つけられますね。