白梅学園高等学校

SCHOOL INFORMATION

SFP:第15回『バレンタインが奪った「青春」』

白梅では、学年に関わらず、様々なテーマに興味・関心を持つ生徒が参加し、自ら学んでいく参加体験型プログラムとして、「22世紀しらうめフロンティアプロジェクト(通称SFP)を実施しています。

今回、第15回『バレンタインが奪った「青春」~チョコレート生産と児童労働~』を行いました。生徒たちも大好きなチョコレート。その生産の背景にあるカカオ農場での児童労働が問題となっています。

まず、映画「バレンタイン一揆」をみんなで鑑賞いたしました。この映画は2012年に作成されたもので、3人の女子大生&女子高校生が、ガーナのカカオ農園での児童労働の実態に直面して、その後日本に帰ってきて「バレンタイン一揆」(フェアトレード商品のチョコレートを買う運動)を起こしたドキュメンタリーです。

生徒たちは、学校にも行けず危険と隣り合わせで働かされている子供たちの姿、1日働いてたった140円の報酬、私たちが美味しく食べているチョコレートの裏側にはこんなにも過酷な世界がつながっていることに驚いていました。

 

  

映画の鑑賞後には、この映画を作成した「特定非営利活動法人ACE」の杉山綾香様に講演をしていただきました。

児童労働の実態(①:教育を受けられない,②:体や心の健康的な発達を妨げる,③:有害・危険,④:子どもを搾取する…このうち1つでも当てはまれば児童労働)について,日本の人口よりも世界の児童労働者数の方が多く、今後コロナの影響でさらに増加すると予想されていること,チョコレート生産における、生産者・商社・メーカー・消費者などのフェアトレードに向けた取り組みについてなどお話しいただきました。

そして、「わたしたちにできること」として、

①:身の回りの商品の原料がどう作られているか関心を持つこと。②:フェアトレードの商品を積極的に選ぶこと。③:児童労働の問題を知り、広めていくこと。④:世界を少しでもよくするために、自分にできることを探し、つづけること。

を挙げてくださり、「自分の興味あることから、世界とつながってほしい」というメッセージをいただきました。

講演後には質疑応答を行いました。「子ども兵士の問題」,「アジアにおける児童労働」,「フェアトレードの実態」についてなど、たくさんの質問が生徒から出され、答えていただきました。杉山様、本校までお越しいただき、大変貴重なお話をありがとうございました。

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ACEの活動に興味を持った人は、『世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE』https://acejapan.org/ のページをご覧ください。

 

(追記)9月に本校で行われた白梅祭(文化祭)では、SFPの参加企画としてフェアトレード製品の販売を行いました。その収益の一部はACEに寄付されて「スマイル・ガーナプロジェクト」に利用されています。このように世界や社会に目を向けた活動が、さらに推進されるとよいですね。

 

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