白梅学園高等学校

SCHOOL INFORMATION

入学おめでとうございます(その3):学校長式辞

令和四年度 第五十九回入学式式辞          

 

新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。

皆さんの本校への入学を心から歓迎いたします。

入学にあたり、みなさんにお伝えしたいことを二つお話しさせていただきます。

一つ目は、「大きな学びをしよう」ということです。高校での日々の学びは、上級学校に入学するためだけの学びではありません。私は皆さんが将来、社会の中で自立した女性として輝きながら過ごす姿を見据えています。皆さんが社会で活躍する際は、多様な価値観・文化をもった人々とチームを組んで、仕事をしていくことになるでしょう。その中で、求められる新たな知や価値を創造したり、真理を探究したりしていくには、確かな教養の土台の上に、高い専門性を積み重ねていく必要があります。また、多様な人々と共に協働していくためには、豊かな人間性を備えていることも必要です。こうした資質・能力は、幅広く様々な学習にいそしみ、学校行事や部活動・生徒会活動などに熱く団結して取り組む白梅学園での生活によって培われていきます。何よりも日々の授業を大切にして、基礎的・基本的な知識を身に付ける、それとともに授業内での先生からの投げかけに応じて、友達との対話を通して考える力・判断する力・表現する力を高めていくことが大切になります。

また、今年度から総合的な探究の時間を通して、探究活動にも力を注いでいきます。探

究するテーマを見出し、仮説を立て、それを検証し、一定の結論へと導いていく学びは、その先の上級学校での学問探究にもつながることになります。将来、社会で活躍するために必要な知識・技能・思考力等とともに、自ら意欲的・主体的に学びに向かう姿勢を育んでいきましょう。また、高い目標に向かって最後まであきらめずに取り組む強さや、他を思いやる気持ち、自分よりも優れた他者から学ぶ謙虚さなど、人としての幅を広げ、深めてくれることも期待しています。

 二つ目は、「高め合う生徒集団になってほしい」ということです。皆さんは縁あって三年間、生活を共にすることになりました。授業や・学校行事・部活動あるいは希望する進路実現を目指していく過程において、壁にぶつかり、くじけそうになる時もあるでしょう。その時に、最後まであきらめずに自分の持てる力以上のものを発揮することができるのは、互いに高め合う仲間がいるからです。これまでの皆さんの人生の中で出会ったことのないような才能・意欲・力量を備えた仲間とも出会えることでしょう。そうした仲間からいい意味での刺激を受け、一人では乗り越えられない壁を、高め合う生徒集団として乗り越えていってほしいのです。そして、時にはみなさんを導き、時には皆さんを支える保護者の皆様や教職員がいます。仲間・保護者・先生を信頼して、「白梅生」としてやりたいこと・やるべきことに前向きに取り組んでください。

第一志望で入学したか否かは、関係ありません。今日から新たな学び・挑戦が始まるのです。文武両道という言葉があります。いわゆる教科の学習を中心とした学びと共に、学校行事や部活動等を両立させることを指します。私は皆さんに、「一日の中の文武両道」という言葉を贈ります。一日の中の文武両道を三百六十五日、三年間、着実に積み重ねていくことを真摯に実行した皆さんには、三年後にきっと大きな成長と感動がもたらされることでしょう。皆さんは、やがて日本を、そして世界の一翼を担っていく存在となります。そのように期待されていることと、いい意味での白梅生としての誇りをもって人間的な成長を成し遂げていってください。皆さんの活躍を大いに期待しています。

 遅れましたが、本日、ここに第五十九回入学式を挙行するにあたり、御来賓の方々、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、お祝いいただきますことは、本校にとってこの上ない喜びとするところでございます。このような席からではございますが、改めて厚く御礼申し上げます。

保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。今日から、お子様の新たな成長への歩みが始まります。この先、様々な課題に直面すると思われますが、お子様は、必ずや乗り越え、人間的に成長してくれるものと信じております。青年期を生きるお子様が親離れしていくのは一抹の寂しさもあるでしょうが、大人へ近づき、自立していくお子様の姿を温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。建学の精神である「ヒューマニズム」を踏まえ、私ども教職員一同は、持てる力を合わせて、人間味あふれる教育を推し進め、お子様の自立を全力で支援してまいります。

 結びに、関係各位の本校の教育に対する御理解と御協力を、改めてお願い申し上げ、式辞といたします。

令和四年四月八日

白梅学園高等学校長  武内 彰

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